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皆さんこんにちは。今年最後の更新を担当させていただきます、理学部生物学科4年の村上純一です。

 

もう年末ですか(驚愕)。ほんと、光陰矢の如し、ですね。

 

 

この時期になるとまあ大学生は忘年会をしたがります。大学生の交友関係はサークル、クラス、研究室と様々あり、それぞれで忘年会が開かれるので、中には連日のようにどこかしらの忘年会に行っている人も、、、

 

かく言う私も先日同じ生物学科の友人たちとの忘年会があり、みんなの研究の愚痴を聞きつつ自分の研究室の平和さを再認識し、ついでに私自身の今年一年を振り返ってきました。

 

いやー研究ばかりの一年でしたね。

よくよく思い返せば、1月にはオーストラリア一人旅を敢行したり、3月には新生活サポートセンターでのアルバイトに精を出したりと、研究以外にも色々していたのですが、やはり4月に研究室に所属されてからのことが強く印象に残っています。

カニやハゼの種類の見分け方を必死に覚えたり、データの解析結果に一喜一憂したりと、そんな一年でした。

 

 

という訳で、前置きが長くなりましたが、今回は私の研究内容を紹介したいと思います!

(研究室の日常の一コマを切り取ったゆるいブログは他の人が書いているので、私は自分の研究のことをまじめに語ってみます。)

 

 

私の所属している研究室は、水生生物の生態学を専門としています。そして私は、名取川河口域の干潟における魚類群集について研究を行っています。

村上①

(写真1:私がフィールドにしている干潟)

 

堅苦しい言葉を並べてしまいましたが、要は、私がフィールドにしている干潟で、いつ、どこに、どんな魚が、どのくらいいるのか、そして他の生物とどう関わっているのか、といったことを調査しているのです。

実際にやることはいたってシンプルで、定期的に干潟に行っては魚を捕ってくることを半年間地道に続けていました。

村上②

(写真2:干潟に定置網を仕掛ける様子)

 

 

さて、調査自体はとても楽しく、毎回ワクワクしながら網の中を覗いていたのですが、そこはあくまで研究。調査データから何か面白い結果を見出さなければなりません。

網に入った生物は全て標本にしています。殺してしまっています。研究室の先生は「結果を出すのが一番の供養」と言っていましたし、奪ってきた幾千の命(←誇張じゃないよ)を無駄にしないためにも結果を出さなくては!

 

ということで、今取り組んでいるのが、「堤防工事が魚類に与える影響」です。

 

実は、私がフィールドにしている干潟は、6年前の東日本大震災の時の津波で堤防が破壊され、海水が流入したことによって新たに誕生したものなのです。

津波が思いがけず豊かな生態系を生み出したのですが、壊れたものは直す!というのが行政の使命なようで、現在堤防の復旧工事が進んでいます。

 

宮城県沿岸はどこもかしこも未だ工事が続いていますし、社会的な関心も高そうだと思い、堤防工事と魚類群集の関係を調べるべく調査データをあれこれ解析しています。さらには3月の学会のポスター発表に申し込み、自ら尻に火をつけて頑張っています(笑)。

 

 

ちなみに、私が研究で一番苦労したのは、まず始めに研究テーマを決めるところです。水生生物が好きだから、という程度の考えで研究室を選んでしまったのがそもそもの原因かもしれません。

もっと早くから勉強しておけば良かったと反省しています。勉強といっても、テスト勉強とかではなく、自分の興味の赴くままに本を読んでみるとか、色々な知識に触れるようにしておけば良かったと思います。

やっぱり、大学での学びって授業だけじゃないんですね。実感しました。

このプログを最後まで読んでくれた高校生の皆さん、大学生になったら、自分の好きなこと、やりたいことについて、これまで以上に高くアンテナを張ってみることをお勧めします。

 

 

 

p.s.

私の研究室では、市民ボランティアの方と干潟の生き物調査をするプロジェクトを行っており、宿の美味しい料理を目当てに私もスタッフとして同行していました。

生き物好きの方、ボランティアに興味がある方、東日本大震災被災地域の今を知りたい方、「東日本グリーン復興モニタリングプロジェクト」で検索してみてください!!!

村上③

(写真3:調査前のレクチャーを受けるボランティアの皆さん)