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—価値観の違い— 最近多くの場所でこのワードを聞くことも多くなってきたのではないでしょうか。海外へ行く動機付けとして、価値観変わるよ!一回行ってみたほうがいいよ。そんなことを言われることもあるでしょう。特に大学生は休みが長いということで海外を経験しておいたほうがいいよ、とも言われます。

 

それでは一体、“価値観の違い”ってなんなのでしょうか。

 

皆さんこんにちは。東北大学農学部植物生命科学コース2年の原田龍之介です。

ところで私は、価値観の違いを知ることとは、己との違いを認められるようになること、だと思っています。

今回のふらっとブログでは今までと打って変わってかなり真面目な内容を書いていこうかなと思います。

 

日本の綺麗なトイレ、中国の汚いトイレ

 

突然ですが、私の父は中国で働いています。その関係で私も中国を訪れ、現地の方とお話しする機会があったのですが、そこで“トイレ”について興味深いお話がありました。

その方は綺麗なトイレを求めていないのです。

日本人であれば多くの人は「トイレが綺麗なのは当たり前、トイレは綺麗な方がいい。」そう思っているでしょう。しかし、現地のトイレは基本的に綺麗ではありません。加えて全部和式。かなり大きな国際空港でさえ、洋式トイレは一つのトイレに一個。そしてトイレットペーパーは備え付けではありません。自分でティッシュペーパーを持ち込んで、用を足したらゴミ箱に捨てるのです。

正直、かなりの衝撃でした。自分は中国でも発展している地域に赴き、多くの高層ビル、豪勢なデパート、ゴルフ場などのトイレを利用しました。そんな綺麗な施設でさえ、トイレは汚く和式でした。

それが不思議で不思議で仕方なく、現地の社員さんに聞いてみたのですが、別にこのトイレで生まれ育ったから気にならないんだそう。もちろん父親は日本生まれ日本育ちなので会社に洋式で綺麗なトイレを導入するか社員さんに聞いたそうなのですが、やはり答えは同じで綺麗なトイレは必要ないとのこと。

 

この出来事で私が感じたのは、国際支援の難しさはこの価値観の違いからくるのではないかということです。

例えば私は派遣団としてインドネシアのJICAに訪問した際にインドネシアの人の中には水道水を飲める必要はないと考えている人がいるため水道の支援をしようとするとお金の無駄と考える人がいる、という話を伺いました。

日本にいると、水道水が飲めるのは当たり前です。そして、発展途上国の水を飲み水にするために募金をお願いします、という呼びかけを見ることもあります。

正直、私は国際支援が自己満足に見えてしまうときがあります。なぜなら、現地の人に寄り添わずに支援をしているように見えるからです。

現地の人が綺麗なトイレを求めていない、水道水が飲める必要はないと考えているのにその分野に支援をしようとするのは支援側のエゴだと思うのです。

ただし、国際支援をしなければいいと思っているわけではありません。一度自分が聞いた中でなるほどな、と思った言葉が

「やらない善より、やる偽善」

という言葉です。たとえそれが自己満足であっても、それを批判してやらない人よりも立派だと思うのです。

その中でより相手側に寄り添いながら、相手にあった形での支援を行うべきなのです。いや、支援という一方的なものではなく、双方向的に協力する”共創”であるべきだと思います。

 

 

色々と書きましたが、海外へ行くとこんな価値観の違いを知ることになります。みなさんが今まで築き上げて来た価値観が変わるのではなく、新たな価値観を知ることになるのです。初めは理解できず、受け入れがたいものばかりでしょう。

「価値観を知る」とは自分が理解できない考えの中で生きている人やその行動を受け入れられるようになる、ということだと思います。

このような自分が理解できない行動を取る人は今までも出会ったでしょうし、これからも付き合って行く必要があるでしょう。だから、海外に行く意味とは異文化や理解しがたい価値観を受容し、付き合って行く力を養うということなのかもしれません。

 

みなさん、もしくはみなさんのお子様にも在学中に一回は海外に行って欲しいと思っています。上には真面目なことをたくさん書きましたが、海外は刺激だらけです!価値観や文化はもちろん、景色街並み言葉、人々の野心や表情、どれも日本では味わえないものばかりです。もう一度、一度行って見てください。そのあとの大学生活がきっと変わりますよ!

 

それでは。