投稿日:

みなさんこんにちは!

農学研究科修士2年の金井塚文音と申します.

私事ではございますが,つい先日無事に修論審査会を終えました…!

今は解放感に浸りつつ,新生活に向け皆さんと同じように少しずつ準備を進めているところです.

 

さて,今回のテーマは「就活体験記」です!

以前木舩さんも同じテーマで書かれていましたが,私からは特に公務員試験について紹介していきます.

(前回の就活体験記はこちら→https://newlife.u-coop.or.jp/tohoku/flat/?p=3045

 

就活の話に入る前に私の簡単なプロフィールを紹介します.

・所属:農学研究科応用生命科学専攻(現・生物生産科学専攻)

・就活開始時期:修士1年5月

・出身:関東

・趣味:水族館巡り,散歩

・内定先:県庁(農業職)

 

はじめに公務員についての概要からお話ししていきます!

 

理系なのに公務員???

冒頭でさらっと名前を出してしまいましたが,この記事を読まれている方の中にはそもそも農業を専門とする公務員がいることを知らなかった人もいるのではないでしょうか?(私も学部3年生まで知りませんでした)

 

公務員は大きく「事務系」と「技術系」に分かれており,理系の人の多くは「技術系」公務員を目指します.技術系はさらに工学,物理学,化学,農学,林学…など専門が分かれており,合格後は専門知識を活かしながら省庁や自治体で働くことになります.例えば,地方自治体の農学区分を合格した人は,県の農業に関する部署で事業計画に関わったり,県の研究施設で品種改良を行ったり,地域の農業者の方に新技術の普及活動を行ったりします.

 

「理系だからこそ」できる仕事がたくさんありますし,逆に「公務員だからこそ」大学で学んだ専門知識が直接活かせることもあります.また,国家公務員(総合職)には大学院修了(見込)者を対象とした院卒者試験もあり,理系大学院生が国家公務員を目指すことは決して珍しい話ではありません.

 

私が公務員を目指した理由

私が公務員を目指したのは,専門である「農学」の知識を活かしつつ,農業にあらゆる面から関われると考えたからです.

元々農業とは縁遠い環境で育ってきたのですが,農学部で学ぶ中で,「農業」という産業の面白さを感じるとともに,人が生きていくうえで必要不可欠な食糧を生産する農業を支える関わる仕事がしたいと考えるようになりました.農業に関わる仕事は多々ありますが,試験研究から事業計画の策定まで幅広い仕事ができることに魅力を感じ,農学区分の公務員を目指すことにしました.

 

公務員になるまでの流れ

国家公務員か地方公務員か,地方公務員の中でも自治体によって試験方法が異なるので一概には言えませんが、一般的に公務員試験では

1.筆記試験(マークシート形式)・・・修士2年の4~6月頃

 ―教養科目(「文章理解」「数的処理」「資料解釈」「自然科学」「社会科学」「人文科学」) 

  ※全受験区分共通

 ―専門科目 ※受験区分ごとで異なる

2.論作文・・・修士2年の5~7月頃

3.面接・・・修士2年の6~7月頃

が行われます(自治体によっては集団討論があることもあります).地方公務員では1~3をすべて合格すると(ほぼ)内々定をもらえる,という形です.

国家公務員は最終合格(1~3を全て合格した状態)後,官庁訪問にてさらに面接や集団討論等を受け内々定をもらう必要があります.

 

筆記試験は試験範囲がとても広く,とにかく対策に時間がかかることから,世間では「公務員試験=筆記試験」というイメージが強いです.しかしご覧のとおり,筆記試験は公務員試験の一部にすぎません.近年は面接試験に重きをおく自治体も増えていることから,公務員を目指す場合でも民間就活をする人と同じくらいしっかり面接対策をしておかなければなりません.

そのため,筆記試験対策と面接対策をバランスよく取り組んでいく必要があります.

 

また,民間企業の就活より全体的に時期が遅く,周囲が就活を終えていく中頑張り続ける覚悟が必要です.

 

公務員試験対策

人や専門にもよりますが,公務員試験における技術系の専門科目では大学で学んだ知識を活かせることが多いです.私の場合,専門科目のほとんどの内容を学部時代に習っていたため,教科書を読み返す,過去問を解くなど独学で対策しました.

 

しかし,教養科目は範囲が広すぎるため,傾向をつかみ短い時間で効率よく対策しなければなりません.

 

そのため,私は独学で対策することが困難だと判断し,修士1年の5月から大学生協の「公務員試験合格対策講座」の技術職コースを受講しました.

実際に受講してみると,効率よく対策できたことはもちろん,講義の配信をペースメーカーとして利用することで,研究が忙しかった私でも計画的に勉強を進めることができました.

 

また,筆記試験対策だけでなく,丁寧な面接対策を受けられたこともメリットでした.

面接対策では,面接の基本的なマナーの確認から面接カードの添削,各省庁・自治体の政策についての深堀まで「公務員」に特化した指導を受けることができました.

面接において重要な「情報収集」も,豊富にある過去の受講生の体験談活用し比較的簡単に行うことができました.

 

私は当初,面接に強い苦手意識を持っていましたが,丁寧な面接対策のおかげで,面接に自信を持てるようになり,第一志望の内々定もいただくことができました.

 

最後に

今回は私の経験をもとに,院生の中でも特に理系の院生に向けて公務員試験についての話をしていきました.

公務員に興味があった人も,これまで興味がなかった人も,これを読んで「理系公務員とはなにか」「どうしたら公務員になれるのか」ということが少しでもわかってもらえればうれしいです.

また,興味のある方は,3月~4月に公務員講座ガイダンスが行われるので,東北大生協のHPをぜひご覧ください!

 

今後も大学院生活や新生活準備についてお伝えしていきますので,読んでいただけると嬉しいです.