教えて!学長!
~直撃インタビュー~
今回は2人の岩手大学生が小川智学長にお話を伺いました。
(左)岩手大学生協学生委員会 齋藤和奏さん(理工学部 4年)
(中央)岩手大学学長 小川智先生
※令和8年3月に退任され4月からは新学長へ引き継がれます
(右)岩手大学生協新入生サポートセンター 國吉愛結さん(理工学部 3年)
(以下、敬称を略して表記します)
AIの使い方
齋藤:私は学生生活を送る中で生成AIを使うことも多く、長い論文の要約や作成した資料の推敲というような使い方をしています。最近はAIを使う学生が多いと感じていますが、その使い方には大きな差が生まれているように感じています。AIに考えることを任せるという学生もいる一方で、作業のみをAIに任せて考えるのは自分自身で行うという学生もいるように思います。
岩手大学ではAIに関係する情報系の学部を2027年から定員を増やすとのことで、AIに関しては大学としても重要視していると思いますが、学生にどのように使ってほしいとお考えですか。
岩手大学ではAIに関係する情報系の学部を2027年から定員を増やすとのことで、AIに関しては大学としても重要視していると思いますが、学生にどのように使ってほしいとお考えですか。
学長:令和9年度の入試から理工学部の情報系のコースの定員を増やすことが決まっていて、学生達にデータサイエンス応用力をもっと身につけてもらうために、色々な仕組みを取り入れています。
特に数理データサイエンス・AI関係を強化していて、その中で生成AIが最近の報道を含めて抜きん出て注目されていますね。生成AIは学生諸君が色々なことで活用するうえでは、非常に利便性が良い。まずはリテラシーをどうやって確保するかということを共通の知識として持って、次のステップとしてそれを応用してどのように使っていくか、教育プログラムの中で導入している段階です。使い方はやはり自分自身で考えなければいけないと思います。
特に数理データサイエンス・AI関係を強化していて、その中で生成AIが最近の報道を含めて抜きん出て注目されていますね。生成AIは学生諸君が色々なことで活用するうえでは、非常に利便性が良い。まずはリテラシーをどうやって確保するかということを共通の知識として持って、次のステップとしてそれを応用してどのように使っていくか、教育プログラムの中で導入している段階です。使い方はやはり自分自身で考えなければいけないと思います。
学生頷く
学長:あくまでもAIは補助ツールなので、それを使うことで、自分自身を高められるのであれば、メリットはあると思います。しかし、かえってそれを使うことによって、何も考えないようになってしまったら、何のために大学に来てるのか分からなくなるので、利用の仕方は十分注意した方が良いと思います。
生成AIは理系だけではなく文系の学生も利用するので、数理の理解・活用については、文理を超えてメニューとして用意しないといけないかなという印象を持っています。今、リテラシーレベルは全員が受けますが、応用基礎レベルは選択になっているので、いずれは全部必修にしたいと思っていますが、段階的にですね。
生成AIは理系だけではなく文系の学生も利用するので、数理の理解・活用については、文理を超えてメニューとして用意しないといけないかなという印象を持っています。今、リテラシーレベルは全員が受けますが、応用基礎レベルは選択になっているので、いずれは全部必修にしたいと思っていますが、段階的にですね。
齋藤:ありがとうございます。仰るように使い方には注意したいなと思いました。せっかく大学に学びに来ているので、その学びを高めるための使い方をしていきたいです。
理工学部生に期待すること、女子枠追加について
齋藤:私たちは二人とも理工学部に所属していますが、女子学生が少ないと感じています。来年度から理工学部の一部のコースに女子枠が追加されたり、昨年度に学部の改組も行われましたが、様々な取り組みが行われる中で学長先生が理工学部生に期待することを教えていただきたいです。
学長:理工学部生には、理学的な観点と工学的な観点をどちらも兼ね備えた人材になってほしいと考えていて、探究心と小さな疑問をそのままにしないという姿勢を大切にしてほしいです。
岩手大学生は現在、理工学部を除く4学部の男女比は半々くらいか、やや女子学生の方が多い中で、理工学部のみ女子学生が少なくなっています。今回女子枠を作ることで理工学部全体の活性化につなげたいと考えています。約1000名の新入生のうち、400名以上は理工学部生なので、理工学部の活性化が大学全体の活性化につながると考えています。また、男女比に限った話ではないのですが、上田キャンパスにはさまざまな学部があって、ダイバーシティに富んでいるので、自分の学部だけに限定せず幅広い交流を行ってほしいです。
岩手大学生は現在、理工学部を除く4学部の男女比は半々くらいか、やや女子学生の方が多い中で、理工学部のみ女子学生が少なくなっています。今回女子枠を作ることで理工学部全体の活性化につなげたいと考えています。約1000名の新入生のうち、400名以上は理工学部生なので、理工学部の活性化が大学全体の活性化につながると考えています。また、男女比に限った話ではないのですが、上田キャンパスにはさまざまな学部があって、ダイバーシティに富んでいるので、自分の学部だけに限定せず幅広い交流を行ってほしいです。
齋藤:女子枠の追加は、受験先を選ぶ際の後押しになると思います。理系は女子が少ないことからネックになってしまっている学生も少なくないと思うので、女子枠があることでそういった学生にも後押しになり、活性化につながると思います。
理工学部の現在、時間の使い方について
齋藤:学長先生が理工学を学んでいたころと現在で変化を感じるところがありましたら教えていただきたいです。
学長:学生教育としては当時と変わっていません。変化としては、実験の分析機器が最先端になったり学術雑誌が簡単に検索できるようになったりしたことで、同じデータを出すにも時間が短縮された、つまり非常に効率が良くなったというところですね。短い時間でクオリティの高いデータを出せるようになった分、国際競争や国内競争が激しくなっています。
齋藤:効率が良くなった分、時間の使い方にも変化が起きているということですね。大学生も実験や勉強、その他にもさまざまな活動がありますが、学長先生は学生にどのような時間の使い方をしてほしいとお考えですか?
学長:うまくメリハリをつけた時間の使い方をしてほしいと思います。現在、岩手大学の授業は前期後期の2学期と、それらをさらに前半後半で分けています。理由としては、一つのタームを自分の自由な時間にしてほしいためです。短期留学をしたり、趣味を楽しむ時間にしたり、アルバイトしてお金を貯めて旅行をしたり、自分で有効な時間を過ごしてほしいと思います。
齋藤:新入生にも、時間割の組み方や時間の使い方など、自分で決められるからこそ有効に活用してほしいです。

地域との交流や就職活動について
國吉:2024年の10月にイーハトーブ協創ラボTOVLABがオープンしてから、私は課題をしたりオンラインミーティングをする際に使用することがあります。しかし私の友人はあまり使ってる印象が少ないと感じています。TOVLABは地域と学生、職員を繋いで交流や協創活動を行う目的があるとのことですが、学長先生は学生にどのように活用してほしいとお考えですか。
学長:そもそも単位になる授業(課内)と地域での活動(課外)との接点を作るのがすごく難しい。そして地域の人たちといろんなことをしてもそれは単位化できないという問題点があります。課内と課外を同一化するのは非常に難しいので、そこで接点を作りたいと考えたのが協創ラボという考え方です。そして皆さんも授業を受けたと思いますが、先生がもちろんメインで授業するけど、地域の人が来て1コマとか2コマ、経験談を話してくれるという授業も中にはあって、それをもっと大学と地域とがお互いに入り込んだ形で作ったのがTOVLABです。地域協創教育と連動させるという形で作ったもので、そこで地域にある企業だとか地域に限らず、社会人の人たちと協力して授業を開講できるような仕組みが今後できていくんじゃないかなと思い用意しました。学生たちは気軽に、学生以外の人たちと接する場としてうまく使ってくれると就職活動も少し肩の力が抜けるかなという印象を持ってます。
実際に利用者の数はとても多く、学内にいながら学外の、社会のリアルが見れるような場として学生たちにうまく利用してもらいたいなと思っています。口コミ以上に利用者の数は日に日に増えてるということは確かなので、作った甲斐があったと感じています。今は2000人、岩手大学の全体の4割ぐらいの人が登録しています。喜ばしいと思いますね。就活の一環にも利用できるところが効いているのかなと思います。
実際に利用者の数はとても多く、学内にいながら学外の、社会のリアルが見れるような場として学生たちにうまく利用してもらいたいなと思っています。口コミ以上に利用者の数は日に日に増えてるということは確かなので、作った甲斐があったと感じています。今は2000人、岩手大学の全体の4割ぐらいの人が登録しています。喜ばしいと思いますね。就活の一環にも利用できるところが効いているのかなと思います。
國吉:ありがとうございます。私は、今大学3年生で就活をしているところです。普段大学に通ってるだけだと、あまり大人の方と話す機会がありません。就活では、大学に入ってから初めての感覚で大人の方と話すとやはり面接も含めて緊張してしまい、思ってることがうまく話せないこともあります。TOVLABなどで普段から社会の大人の方と交流する機会があれば、話し方の練習だったり企業研究にも役に立つと思います。和奏さんは4年生で就活を終えられたと思いますがどうですか?
齋藤:はい。私も就活はしていました。就活を実際にしている時は、まずやりたいことが見つからなかったり、職種や業界企業の数も膨大にある中で、どの企業のインターンシップや選考に行こうかと選ぶのにすごく時間がかかったのは当時の悩みでした。そこでTOVLABがあると岩手大学生を採用したいと考えている企業の方と会えるのは大きなメリットだと感じています。私も就活している時に行けばよかったと後悔しています。
自分がこれまで学んだことだけでなく自分がやってきたこと、それこそ研究の考え方や、研究であきらめずにやってきた経験がすごく活かせると感じているので、やっぱり4年間をどう過ごすかが大事だと思います。
自分がこれまで学んだことだけでなく自分がやってきたこと、それこそ研究の考え方や、研究であきらめずにやってきた経験がすごく活かせると感じているので、やっぱり4年間をどう過ごすかが大事だと思います。

「プラスワン」で充実した大学生活を
國吉:では、最後の質問をさせていただきます。これから岩手大学に入学してくる新入生にどのような気持ちで入学してきてほしいか、お聞かせ願います。
学長:高校までは学習指導要領で定められた中で教えられていました。大学は、高校とは違って、自分で時間割を作れることで、先生と学生が学ぶべきものを見つけて授業が組まれます。
学生頷く
学長:その面で、「学習」から「学問」に変わるというのが大切なポイントです。「学び習う」から「学び問う」となり、学生は常に問わないと新しい学びが生まれないのです。そのことを高校生から大学生になる人には理解してほしいです。
また、大学に入ることがゴールだと思っている人がいますが、それは違います。大切なことは、そこから“始まる” のであって今までは自らの学びのための下地を作っていたのです。
また、大学に入ることがゴールだと思っている人がいますが、それは違います。大切なことは、そこから“始まる” のであって今までは自らの学びのための下地を作っていたのです。
学生頷く
学長:せっかくのスタートをゴールにしてしまわないように、改めて皆さんにスタートラインに立ってもらいたいと思っています。ただ、大学生活は余裕があることも確かなので、堅苦しく考えなくても良いと感じます。
國吉:ありがとうございます。自分で時間割を組むことで、空き時間の使い方が幅広くなってくると感じています。学びたい科目や趣味、自主学習などバランスを取ることが大切だと思っているので、新入生には1年目から、感じながら生活してほしいと思いました。
学長:だけど、入ってみないと分からないことはあるし、もっと自由にやってもらいたいなと思います。
大学へ入る前の高校生には、大学に入るまでの準備にあまりこだわりすぎず、高校生活までに悔いのないように「学ぶべきものは学ぶ、遊ぶべきものは遊ぶ」という風に、新たなステージである大学生活を求めてほしいと思います。それが先ほど言ったスタートラインの意味合いです。
大切なことは、大学におけるカリキュラムや卒業研究、あるいはゼミなどをこなしていくと思いますが、それだけだと周りにいる人たちと近いメニューで動いてきただけなので、せっかく4年間あるので、人と違う何か「プラスワン」を自分の中で持って卒業してほしいと思います。 アドバイスとしては、やるべきことは全部やってからおいで、という感じですね。
大学へ入る前の高校生には、大学に入るまでの準備にあまりこだわりすぎず、高校生活までに悔いのないように「学ぶべきものは学ぶ、遊ぶべきものは遊ぶ」という風に、新たなステージである大学生活を求めてほしいと思います。それが先ほど言ったスタートラインの意味合いです。
大切なことは、大学におけるカリキュラムや卒業研究、あるいはゼミなどをこなしていくと思いますが、それだけだと周りにいる人たちと近いメニューで動いてきただけなので、せっかく4年間あるので、人と違う何か「プラスワン」を自分の中で持って卒業してほしいと思います。 アドバイスとしては、やるべきことは全部やってからおいで、という感じですね。
一同笑う
國吉:4年間、もしくは6年間を大学生として過ごす中で何も学びのないままで過ごしてしまうよりは、何か1つでもこれを大学生のうちにやったんだ、というものがあれば今後社会人になった時にも役に立つのかなと思いました。
学長:はい、だからサークル活動とかすごく大事なんですよね。そういったところで得るもの、あるいは友達も含めてですけど、人生の友になる可能性もありますし。
学生頷く
國吉:ありがとうございました。
お問い合わせ






