こんにちは!今回は機械知能航空工学科についてです.私(学部3年生)の体験をもとに,2年生の体験を軽く交えながら,学部の時間割やこれから勉強することについて紹介いたします.

 

1.  時間割の紹介
昨年度の1年生の前期の時間割はこのようなものになります.

 

 

名前の通り,かつては高校の数学Cに含まれていた線形代数であったり,物理A(微積を絡めた力学),物理B(連続体力学,波や振動など),化学A(量子化学),物理D(物理計算のための数学),解析学A(微積や極限など)の基礎を習います.受験までの知識を土台として,新しいことを学んでいきます.

 

2.特徴的な授業の紹介
実は,機械知能航空工学科専門の授業が少なかったりします.基礎学習以外の授業で面白かったものを紹介します!

・数学物理学演習(1年通年)
クラスごとに数学や物理学のより専門的な内容(三角関数からマクスウェル方程式,ラプラス変換まで)を学びます.授業では,出された問題数問を解いて提出していきます.早く授業が進むため,予習をしてから授業に臨んだ方がいいですね.内容もかなり濃いものとなっています.教科書を開いてみるとわかるのですが,扱う内容がとても多いです.私は学部3年生なのですが,今になって習う(復習なのかもしれません)式などもあります.どんどん先取りをしていくイメージになりますので,毎週積極的に予習をして,今後の大学生活で習うことを俯瞰できるようにしましょう!

・創造工学研修(1年後期)
1年後期に開講される,研究室のインターンシップです.工学部の学科関係なく一つテーマを選んで履修をし,研究の様子などに触れることができます.
ちなみにこのブログをまとめている私(現在3年生で当時は対面)は化学バイオ工学科の研究室へ行きました.もちろん化学寄りの内容であり,性能のよい触媒を作るために様々な金属の組み合わせを試してその性能を測定し,傾向を探るといったものでした.当然機械知能航空工学科の学生は私だけで,他の7人のうち建築が1人と他6人は化学バイオ工学科の学生でした.新しい友達とグループとして集まってで意見を交わしながら実験をし,最後にポスター発表をしました.研究の様子や実験の作法,その流れを直接知ることができる良い授業です.
昨年度受けた方(現在2年生で当時はオンライン)によると,ペーパーブリッジ製作の授業を受けたそうで,ケント紙2枚とボンドだけを使って最も強いペーパーブリッジを製作したそうです.普段はオンラインでGoogle Meetをつないで製作の様子を共有したり,それぞれの製作に関して意見を出し合い,最後には青葉山のキャンパスまで行き,みんなが作ったペーパーブリッジの耐久性を競い合ったそうです.とても盛り上がり,楽しい授業だったとのことでした.

・計画及び製図Ⅰおよび Ⅱ(2年後期・3年後期)
機械知能航空工学科ということで,機械を扱う学科であるイメージがあるかなと思います.そんな機械知能航空工学科として授業を受けてきた中で,印象的な授業の1つに製図があります.私(現在3年生で当時はオンライン)の場合は,2年後期が手書きの製図,3年後期がSOLIDWORKSといったCAD(コンピュータによる設計支援ツール)を使った授業になっています.2年のときには,身近なものを図面に書き起こしたり,自分が欲しいものを1から設計したりしました.3年になってからは,回転数や力などの条件に適した設計のフランジ軸継手(回転する2つの軸をつなぎ合わせて,軸の回転運動を別の軸に伝える機構)を図面や3D データとして書き起こしたり,ロボットアームの設計をしたり,テトラポッド状(メタンの構造)のものを固定するものを設計したりします.所属しているコースごとに課題が異なるので,コースの個性が現れます!慣れていないと時間は取られますが,どの課題もやりがいがあって面白いです.余談ですが,このCADのソフトが2021年11月現在はWindowsのみでしか動かないので,パソコンを買うときに注意が必要です.

 

ex) 製図の作品例(計画及び設計Ⅰの身近なものを図面にしたもの)

※表面粗さが足りないと再提出になりました…

 

他にも自然科学総合実験や情報基礎Bなどの科目があります.情報系の授業では,1年時にはC言語でナンプレを,2年時にはカーナビを作ったりしました.今年度からPythonを使用して,プログラムを作成しているそうです!詳しい内容については,ぜひ,電気情報物理学科のコラムをご覧いただき,新生活サポートセンター内にいる学年が低めで皆様と学年が近めである学生スタッフに聞いてみてください!

 

3. 課外活動の目安
自然科学総合実験のある1セメスター(1年前期)が忙しいため,自動車免許の取得などは夏休みや2セメスターのうちにとることをおすすめします.また,機械知能航空工学科はクオーター制(4学期制)をとっているため,同じ授業が週に2回あったりして,課題が多くなったりします.ただ,その分,内容を忘れる前に次の授業を受けられたり,忙しい時期が1年間,さらに半年の間でも分散していたりします.学年が上がるとクオーター制を取っている科目が多くなります.ぜひ入学前にシラバスなどを眺めてみてください!!

 

こんにちは,新生活サポートセンター,工学部電気情報物理工学科4年の中山です!

この企画では新入生に1セメスター(1年前期)のイメージを付けてもらえるように,各学部学科の先輩の時間割とその感想を紹介していきます!

今回は、自分も所属する,工学部の電気情報物理工学科についてです.ただ,このコロナ禍で変化した部分も考慮して,2年の方々にインタビューした内容も踏まえて紹介します.最初に時間割を紹介し,授業や行事について紹介します!

工学部 電気情報物理学科学科

 

時間割

↑現2年生の1セメスター(2020)時の時間割

↑現4年性の1セメスター(2018)時の時間割

授業の様子

2020年度の前期は,ほとんどオンライン授業で,対面授業のために大学へ行ったのは4,5回程度だったそうです。私が1年生であった2018年度はほぼ毎日学校に行っていて,この記事を書いている2021後期では,対面授業も多くなってきています.2022はどうなるか,情勢次第で変化するとは思いますがこのままの情勢であれば,毎日学校に行くような時間割になるのではないかと思います.ここからは,特に印象に残った授業について紹介します.

 

・数学物理学演習

数学物理学演習は工学で用いる数学の基本を広く浅く学ぶ科目ですが,その名に「演習」と冠している通り計算練習を中心に進めていくため,原理や数学的なイメージがつかみにくいという特徴があります.週によっては課題の難易度が高く,予習や課題に結構な時間をとられることも…!ただ,しっかりレポートを書いていれば完璧でなくても高い評価をくれるので,数学が苦手な人は数学に強い友人やSLA(学校内にある勉強について教えてくれる場所)等に頼りながら諦めずにレポートを書くといいと思います…!

 

・自然科学総合実験

自然科学総合実験はほぼ全ての理系学科で行われる実験科目です.実験内容も生物系,物理学系,化学系など幅広く実験の基礎的な部分を学びます.毎週行われる実験に対してレポートが課題として課され,レポート作成には結構時間を要します.計画的に書かないと前夜に大慌てで書くことに…しっかり計画立てて書きましょう.

 

・情報基礎B

情報基礎はC言語やpythonなど(担当の先生や年によって変化します)を用いてプログラミングの基礎を学ぶ授業です.情物では後期に情報処理演習,2,3年にプログラミング演習があるので,その入り口的な存在となります(情報基礎AはさらにPCの基礎的なことを学べますが必修ではありません).基本的には学習>応用>課題の繰り返しです.電気情報物理工学科に入る人はこういった分野に長けている人も多いので楽な人はすごく楽で,難しいと思う人も友人に聞くなどしながらこなせて行けると思います.学年があがると自分のプログラムを説明することもあるので,難しい場合はしっかり理解しましょう!

コロナ禍での友達作り

工学部電気情報物理工学科では例年,4月の上旬にオリエンテーションとして,山形の旅館に泊まる合宿があります.この企画がある場合はこの場面で友達を作ることが多いです!

ただし,コロナ禍になってからはこの企画も中止(今年度はわかりませんが…)され,少し友達作りには苦労したようです.私がインタビューした2年生の方々はオンライン授業の中で頑張ってLINEグループを作ったり,学部のガイダンスで話しかけたり,アルバイトで作ったりと,色々な方法で輪を広げようとしていていました.その中でもそろってオススメしていたのがサークル・部活に入ることでした.オンライン授業下ではどうしても”雑談”の機会がなく,趣味や気の合う人を見つけること自体難しいので自分の興味のあるサークル/部活に入り,そこで友好関係を築くということが大事になってくると思います!